【ラブライブ】海未「……嫌われようと、思うんです」

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1 :立て直しました(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 22:47:22.55 ID:U75X8VAz.net

ことほの「「え」」

 

…今日は、屋上で食べませんか。

相談があるんです、と言われ、3人で屋上に上がって、誰もいない昼の屋上で、開口一番。

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穂乃果「なんか突然、だね…」

海未「すみません…」

 

本当に申し訳なさそうに目を伏せる幼馴染からは、いつも私の寝坊とか居眠りとかを注意するときの勢い、強さみたいなものは感じられない。

ただただ弱くて、触れたら消えてしまいそう。

 

ことり「どうしてそんな…」

 

誰に、とは聞かない。

そんなことは、相手は、私ももう1人の幼馴染もわかりきっている。

 

海未「…昨日、徹夜で考えたんですよ」

 

そう苦しげに呟く海未ちゃんの目は赤く充血していた。

そういえば、授業中もなんだかぼーっとしてたっけ。

海未「私がどんなに想っても、あの人には届かない」

海未「もう…疲れたんです」

 

 

3 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 22:48:58.45 ID:U75X8VAz.net

海未「だからもういっそ…嫌われたほうが、諦めもつくかと…」

 

真っ赤な瞳から、涙がこぼれ落ちる。

 

穂乃果「海未ちゃん…」

 

まさか、ここまで追い詰められていたなんて。

どんなに挫けそうでも、最後には「まだ頑張ってみます」「諦めません」と前向きになっていた海未ちゃんが。

今まで何度か相談に乗ってきたけど、ここまでつらそうなのは初めてだった。

 

まったく…あの人は何やってるんだろう。

 

考えていたことは、ことりちゃんも同じだったみたいで。

 

ことり「海未ちゃん、もしかして何かあったの?」

 

海未「…」

 

何も言わないのは、肯定の印。

長い沈黙が続いたあと、海未ちゃんはゆっくりと口を開く。

 

海未「ーー見て、しまったんです…」

 

そして、静かに話し始めた。

 

 

4 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 22:50:09.75 ID:U75X8VAz.net

昨日、私は帰りに弓道部に寄っていたので、2人は先に帰りましたよね。

実は、用事を済ませたあと、部室に忘れ物をしてしまったので取りに行ったんです。

もちろん、誰もいないと思っていました。

でも…ドアの前まで来たとき、中から話し声が聞こえたんです。

こんなに遅くまで残っているメンバーがいるなんて珍しいとは思いつつも、特に何も感じることもなく、私はいつものようにドアノブに手をかけました。

 

しかしーーそのときでした。

 

「ーー好きよ」

「…好きに決まってるじゃない」

 

その言葉だけは、妙にはっきりと聞こえました。

耳に、脳裏に、焼きつくように。

 

だって、この声はーー

 

 

5 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 22:51:37.58 ID:U75X8VAz.net

中にいるのは恋人どうし。

もしくは、告白の現場に居合わせてしまったか。

どちらにせよ、こんなとき、部外者は早急に立ち去るべきです。

 

しかし私は、悪いとは思いながらも、夢だと信じたい一心で、ドアノブをひねってしまったのです。

 

けれど覗いてみてしまって、後悔しました。

 

夢だと信じたかった、

それは確信に変わってしまったのです。

 

わずかな隙間から残酷にも鮮明に映るのは、美しい金色の髪。

 

「ーー当たり前やん」

「えりちはこんなに可愛いんやから」

「…ちょっと、目、閉じてくれん?」

 

もうひとつの影が、金髪の彼女に近づいていくのがわかりました。

 

唇が触れる寸前の距離。

 

私はそれ以上見ていられなくなって、ようやくその場を去ったのです。

 

 

6 :名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 22:51:51.82 ID:0sdqMmd1.net

おー久しぶり
ここからスタートだな

 

 

8 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 22:52:17.42 ID:U75X8VAz.net

海未「ーーそれからどう帰ったのか、覚えていません」

海未「ただ、家に着いた瞬間、母に抱きしめられましたから…相当ひどい顔をしていたのでしょうね」

 

そこまで話してから、海未ちゃんは自嘲するように笑った。

 

海未「やはり私では…駄目だったんです」

 

ことほの「…っ」

 

私たちはしばらく言葉が出なかった。

だって、どっからどう見ても海未ちゃんと絵里ちゃんは両想いだったはずだから。

 

それにーー

 

希ちゃんはにこちゃんと付き合ってたはずじゃ…

 

 

10 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 22:55:56.49 ID:U75X8VAz.net

海未「2人には今までは恋愛相談に付き合ってもらっていましたが…」

海未「今からは…失恋相談、でしょうか」

海未「どうすれば完全に嫌われることができるのか…教えてほしいんです」

 

ーーこんなとき、なんて言ったらいいんだろう。

今までは、絵里ちゃんも海未ちゃんのことが好きだっていう確信があったから、ちょっと無謀に思えることも勧めたりしてた。

けど、今は。

次に言った言葉次第で、海未ちゃんが本当に壊れちゃうんじゃないかって。

私はそれが怖くて、何も言えなかった。

 

でも、ことりちゃんは違った。

 

ことり「…海未ちゃんは、本当にそれでいいの?」

海未「えっ…」

 

ことり「もし海未ちゃんが言ったことが本当なら…」

 

ことり「ーー絶対に嫌われる、いい方法があるんだけど」

 

 

11 :名無しで叶える物語(浮動国境)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 22:57:43.55 ID:zj5Gz/du.net

楽しみ

 

 

12 :名無しで叶える物語(おにぎり)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 22:58:18.68 ID:9gTStYjp.net

きたか

 

 

14 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 23:00:18.30 ID:U75X8VAz.net

ことり「もう一度聞くよ」

ことり「本当に…嫌われてもいいの?」

 

海未「ぅ…」

 

ことりちゃんの問い詰めに、海未ちゃんはぐっと唇を噛む。

 

…そうだよね。

ずっと好きだった人。その人に嫌われたいなんて、心から言える人はどのくらいいるのだろう。

きっと、海未ちゃんだって…

 

ことり「そんなこと…ないんだよね」

 

海未「…そんなの…当たり前じゃ、ないですか…っ」ジワッ

 

膝の上で固く握った手の甲に、ぽたぽたと滴る雫。

これが、海未ちゃんの本心…。

 

海未「でも…駄目です…。絵里は優しいから…その優しさが、きっと辛くなる…」ポロポロ

 

こんな姿を見たら、さっきまで躊躇っていたのは何だったんだろう、って思えてきて。

 

穂乃果「ーーそれじゃあさ」

 

自分でもよく考えないまま、口が走っていた。

 

穂乃果「…奪っちゃえば、いいんじゃない?」

 

 

15 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 23:02:25.76 ID:U75X8VAz.net

海未「うば、う…?」グスッ

 

穂乃果「そう。希ちゃんから、絵里ちゃんを奪うの」

穂乃果「海未ちゃんは、相手がちょっと別の方向を向いちゃっただけで諦めるの?穂乃果の知ってる海未ちゃんはそんな人じゃないよ」

 

海未「で、でも…っ!今まで私の方には少しも振り向いてくれませんでした…」

 

だってそりゃあ…海未ちゃんも絵里ちゃんもヘタレ鈍感だもんね。

絵里ちゃんだって、今まではちゃんと海未ちゃんの方を見てたよ。

それなのに、こうも簡単に乗り換えるなんて。

いったい何があったんだろう…

…と、そんなことは置いといて。

 

穂乃果「じゃあ、このまま諦める?」

 

海未「…」

 

穂乃果「海未ちゃんの頑張り次第で、形勢逆転もアリだよ?」

 

ことり「…!」

 

穂乃果「穂乃果はね、ここでただ嫌われに行くだけなんて、絶対後悔すると思うんだ」

 

海未「穂乃果…」

 

と、そのとき。

黙って聞いていたことりちゃんが、突然笑いを漏らした。

 

ことり「ふふふっ…」

 

海未「こと、り…?」

穂乃果「ことりちゃん…?」

 

 

16 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 23:04:53.45 ID:U75X8VAz.net

穂乃果「ど、どうしたの!?穂乃果、おかしなこと言ったかなぁ…?」アセアセ

 

ことり「ごめんね、違うの…ふふっ。なんか、穂乃果ちゃんらしいな~って思って」

 

穂乃果「…どういうこと?」キョトン

 

ことり「あのね、ことりも、穂乃果ちゃんとおんなじこと考えてたの」

 

穂乃果「そうなの!?すごいっ!なんたる偶然っ!」

 

海未「いや…待ってください…!あなた、さっき、絶対に嫌われる方法、って…」

 

ことり「うん…。たぶん、解釈の違いだと思う」

 

海未「解釈…?」

 

ことり「そう。だって、好きな人と無理やり引き離されたら、誰だって嫌でしょ?」

 

ほのうみ「「…!」」

 

穂乃果「そっか…。希ちゃんから絵里ちゃんを奪おうとすれば、絵里ちゃんに嫌われちゃう可能性もあるんだね…」

 

ことり「ことりは逆に、うまくいけばチャンスになる、なんて思いつかなかったなぁ。さすがだね、穂乃果ちゃん♪」

 

穂乃果「えへへ…。でも穂乃果も、この作戦に穴があるのには気づかなかったよ!」

 

海未「…最後のチャンスになる、ということですね」

 

 

17 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 23:12:11.78 ID:U75X8VAz.net

ことり「それで…どうする?海未ちゃん」

 

そう問いかけることりちゃんに、海未ちゃんは小さく笑った。

 

海未「そんなの…」

海未「…答えなんか、決まりきってるじゃありませんか」フフッ

 

その瞳はまだ潤んだままだったけど。

 

穂乃果「だよねっ!そうこなくっちゃだよっ!」ダキッ

海未「ほ、穂乃果っ!?」

 

穂乃果「…やっと、笑ってくれた」ギュゥウ

 

それが、嬉しくて、嬉しくて。

 

海未「穂乃果…」

 

ことり「それじゃあ、ことりもっ!ぎゅーっ♡」ギュゥウ

 

海未「こ、ことりまで…!」

 

ことり「うふふっ♪ …でも海未ちゃん?勝負はここからだよ」

 

海未「ここ、から…?」

 

穂乃果「そうだね!さっそく作戦会議だよっ!」

ことり「おーっ♪」

海未「さ、作戦…!?」

 

こうして、ひとりの幼馴染の反撃が始まろうとしていた。

 

 

18 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 23:17:35.48 ID:U75X8VAz.net

お騒がせした割に低クオリティで申し訳ないです

次から安価入れる予定

 

 

22 :名無しで叶える物語(庭)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 23:37:46.74 ID:wDQaYi56.net

お、きしめんお帰り

 

 

23 :名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/:2015/04/15(水) 23:59:06.38 ID:0sdqMmd1.net

ふぁいとー

 

 

25 :名無しで叶える物語(きしめん だぎゃー)@\(^o^)/:2015/04/16(木) 01:00:51.88 ID:b0L8mMu1.net

待ってた

 

 

26 :名無しで叶える物語(SB-iPhone)@\(^o^)/:2015/04/16(木) 01:22:30.20 ID:ru6NtPa2.net

うみのぞだと思ってた………

 

 

27 :名無しで叶える物語(茸)@\(^o^)/:2015/04/16(木) 01:27:13.45 ID:ZxxHN2Cx.net

前の時の藍紫髪から金髪になってる
これは、のぞうみとうみえり2つのルートが期待できますね(ゲス顔)

 

 

31 :名無しで叶える物語(雨が降り注ぐ世界)@\(^o^)/:2015/04/16(木) 07:05:45.41 ID:qeqokKGQ.net

>>27
あれは俺の勝手な解釈だったから気にしない方がいい

 

 

28 :名無しで叶える物語(有限の箱庭)@\(^o^)/:2015/04/16(木) 02:26:06.25 ID:gvmZu1/H.net

待ってた

 

 

 

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